グランドに着いた時にはコートの約4分の1に様々な用具が置かれており、数多くのトレーニングセッションが用意されていることが見て取れました。
入念なウォーミングアップに始まり、様々なシチュエーションを想定したトレーニングが行われました。
中には珍しい用具を使い、濡れたグランドでのハーフバウンドのシュート対応、ブロックに入った味方の選手に当たり軌道が変わったシュートへの対応などのトレーニングがありました。
試合中起こり得る、普段のトレーニングでは体感できない部分に焦点を当てたトレーニング種目に更に集中力を高めていました。
至近距離からのシュート、やや離れた位置からのシュートを打たれた際のより良い足の運び方、違いなど、普段気になっていた疑問をトレーニング中にも質問することができました。
丁寧なアドバイスを頂き、更には彼自身が改善したい点を伝え、用意していなかったハイボールの対応のトレーニングも即時に準備して頂けました。
ゴールキーパーに関して様々な分析をしている事がわかるアドバイスに、選手自身また新たな知識、感覚を得たように見えました。
最初から最後まで親しくコミュニケーションを取り続け、数多くの素晴らしいトレーニングを行ってくれた上に、自身の指導のさらなる向上の為に良かった点、悪かった点を遠慮なく教えて欲しいと言ってくれた事、彼にとってトレーニング以上の物を与えて貰えたのではないかと思います。
偶然にも同い年であった2人。2日間のみのトレーニングでしたが指導者と選手以上の関係になれたと満足気に語ってくれました。
自分自身にとってもGKトレーニングの通訳という新たな体験となりました。難しい部分もありましたが、トレーニングを通してキーパーという特殊なポジションの重要性、ピッチの中で必要とされる様々な要素を知り、更には指導者としての飽くなき向上心を感じさせて頂きました。
Yusuke Nishihata