海外の物価ってどうなんだろう?
現地での生活費って大体いくらするの?
今後為替ってどうなっていくの?
これらの疑問は海外留学を経験した人やこれから留学をしようと考えている人なら誰しもが一度は考えを巡らせたことがあるのではないでしょうか。
近年はインターネットが発達し、あらゆる情報をパソコンやスマホで簡単に検索できる時代になりましたが、そういった現地の生の情報を得ようとするときに文章ではなかなか伝わりづらいものがあるかと思われます。
私も初めて海外留学をしたとき、出発前には物価や生活費などについて知人に聞いたりインターネットで調べたりしたものですが、結局のところ色々と話は聞くけどいったい何を基準に判断すればいいのかわからず、正直なんともよくわからないまま不安を抱えつつ『まぁなんとかなるか~』と、ふわついた感じで海外に飛び立ったものでした。
でも、そんな不安を抱えたまま行きたくない!しっかり計画をたてて渡航したい!という方もいらっしゃるかと思われます。
とくに為替に関してはその動向を探ることで、かなりの支出を抑えることも可能ですから、それを見極めて円がより有利な状況のときに渡航することは非常に重要であると言えます。
そして、そんな方にも日本に居ながら客観的にその国の物価水準と為替の動向を探ることができる方法があります。
その名も・・・【ビッグマック指数】!!!
なんだそれはという方もいらっしゃるかと思うので、少し説明します。
ビッグマック指数は1986年にイギリスの経済紙『The Economist』で考案され、全世界にマーケットを広げるマクドナルドの商品であるビッグマックはどの国でもほぼ同品質で作られていることから、その国の大体の物価水準が測れるのでは、といったもので、つまり、*同じ品質のものならどの国に行っても同じ値段になるはずだよね!という理屈に基づいた経済指標の一つです。(*一物一価の法則)
そして、この一物一価の法則と各国の購買力に基づいて為替レートを考えることを絶対的購買力平価説と言います。ビッグマックを利用した絶対的購買力平価説、これがすなわちビッグマック指数であります。
では、ここから具体例を見ていきましょう。
例えば、スペインと日本の物価を比較したいとき、現在スペインではビッグマック一つが4.40€、日本では390円で販売されています。
現在はユーロ高円安なので、この金額を見ただけでもスペインは日本に比べ物価が高いということが言えます。(スペインのビッグマックの価格を日本円にすると約560円。日本より170円も高い!!泣)
そして、この金額をもとにしたビッグマック指数は1€=88.6円(自国販売価格÷海外販売価格=ビッグマック指数)になります。
この指数と現在の為替レート1€=約128円(2018.10.25現在)を比較することで、今後の為替市場の動向が伺えたりもします。
この場合はビッグマック指数に比べ、実質の為替レートでは円が過小評価されているということになり、今後円とユーロ間の為替が円高に向かっていく可能性が高いということが言えます。
つまりは、長期的に見るとユーロ圏の国に留学なり観光するにあたって、今後その費用が安くなっていくかもしれない!ということです。
まぁこれはあくまで為替動向の目安となる指標の一つに過ぎませんが、簡単かつ客観的に物価水準などを探れるので、近い将来留学を考えている方はこれを一つ参考にしてみてはいかがでしょうか。
その他にもスターバックスのトール・ラテ指数やAppleのipod指数などのこれと似たような経済指標もあるので、興味がある方はそちらもぜひチェックしてみてください!
今回のブログは以上となりますが、今後は海外留学、とくにスペインへの留学を検討されている方たちの助けになるような情報を提供していければと思います。
次回、僕が担当するブログではここでは語れなかったスペインでの生活費などについて、現地からの情報をお届けしたいと思います。
また、コメント欄への海外留学やサッカー留学に関する疑問、質問などもお待ちしております!
来週のGRANT CAREER ブログはサッカー大国スペインで指導者として奮闘中のYusuke Nishihata(*通称はっちゃん)によるスペインサッカーに関する記事です!
では、また今度!
Hasta luego!
ぱく そんさん